組織に於ける人材育成の課題
採用や人材育成・研修などピークを迎え、
総務人事や経営者もご多用な日々と存じます。
総務省が公表した2015年国勢調査の抽出速報集計では、就業者全体に占める女性と65歳以上の高齢者の割合が、初めて5割を超え、人手不足を補う 介護・福祉で就業者が増えています。
また厚生労働省が発表した「組織における人材育成の課題」に関するニュースでは下記の要素が上げられています。
1、組織が、競争力を高めるために強化すべきことは?
1位:人材の能力・資質を高める育成体系
2位:顧客ニーズへの対応力
3位:既存の商品・サービスの付加価値を高める技術力
何よりも「人材の能力を高める」ことがトップに挙がっています。
にもかかわらず、中堅層の人材育成の問題トップ3が、
1位:業務が多忙で、育成の時間的余裕がない
2位:上長等の育成能力や指導意識が不足している
3位:人材育成が計画的・体系的に行われていない
となっており、人材育成に対する組織的な取り組みが
弱いことが明らかになっています。
2、管理職に不足している能力のトップ3が、
1位:部下や後継者の指導・育成力(傾聴・対話力)
2位:リーダーシップ・統率力
3位:新たな事業や戦略・プロジェクト等の企画・立案力
この調査によると、 「人材育成は企業経営上の重要な課題であるが、 企業には、人材の能力・資質を高める育成体系がない。」 そして、最も管理職に求められる能力資質としては、 「傾聴・対話力、コーチ力などのコミュニケーション力」が あげられています。
人を育成することへの取り組みがあるかどうかは、各組織に
大変重要なことだと思います。
人材が多様化する中、組織
のコーチングの導入や管理職のコミュニケーション力は、
今後さらに強化されていくと言えるのではないでしょうか。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。興味をお持ち頂けましたら、お気軽にお問い合わせください。
参考:平成26年版 「労働経済の分析」 厚生労働省
第2章「企業における人材マネジメントの動向と課題」
第3節「人材育成の現状と課題」
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講師紹介
鈴木 輝子(すずき てるこ)
株式会社オーラム代表
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